明石市会が本会議でも決算不認定 市政初、泉市長は反発「根拠がない」

2021/10/14 05:30

明石市役所=明石市中崎1

 兵庫県明石市議会は13日に開いた本会議で、2020年度一般会計決算を反対多数で不認定とした。新型コロナウイルス対策で市が設けた基金やふるさと納税の寄付の運用などに不備があったことを理由とした。泉房穂市長は「明石市が行政として問題があったかのように市民に誤解されるのは望まない」と反発している。 関連ニュース 公園のトイレ、男女色分けせず 「性的少数者への配慮足りない」の声反映 2020年度、兵庫の観光客数ランキング 10年連続トップの甲子園は姿消す 50m進めば、駅までの距離が900m近づく? 道路案内標識の謎

 基金について議員側は、市が20年度のコロナ対策事業に充てるため、条例に反して寄付を基金に積み立てずに支出していたことを問題視。明石ダコの保護をうたって集めたふるさと納税の寄付金を漁業全般の振興に充てていたことなども運用面の不備と指摘した。
 これに対し、泉市長は「タコを含む明石の魚を応援することが寄付した人の趣旨。不認定には根拠がない」と真っ向から反論した。
 地方自治法によると、決算の不認定を受けた場合、市は必要と認める措置を講じたときは速やかにその内容を議会に報告すると定められている。(長尾亮太)

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