急減の第5波 解除後半月、感染者減り続け ワクチン効果か、注目の事態に
2021/10/17 06:00
神戸新聞NEXT
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されて16日で半月。今年春と夏の宣言解除後は2週間程度で増加に転じたが、今回は減少傾向が続いている。同日時点の新規感染者(直近1週間の平均)は、宣言最終日の約4分の1になっている。
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冬の第3波に伴う2度目の宣言では、解除後も10日程度は解除時の感染者数を維持していたが、約2週間で上昇に転じた。
この流れで、今春に第4波が発生。3度目の宣言でピークが収まり、57日間で解除した。その後も1週間あまり下がり続けたが、2週間を機に上昇し、一気に増加、第5波につながった。
一方、今月1日に宣言が解除された第5波では、東京や大阪などでも急減が続く。13日にあった厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は、減少要因として、市民や事業者の感染対策や、ワクチン接種率の向上などを挙げる。
ただ、全国的に夜間の滞留人口は増加しており「減少速度の鈍化や下げ止まりが懸念される」と指摘。「状況が改善している状態を少しでも長く維持し、もう一段感染者数を落とすことが重要」と訴えている。
(井川朋宏)
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