ワクチン2回目、ファイザー製に変更可能へ モデルナ製で心筋炎の問題受け西宮市

2021/10/18 20:11

新型コロナウイルスのファイザー製ワクチン=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)

 米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを接種した10~20代男性に心筋炎や心膜炎の症状が高い割合で出ている問題で、兵庫県西宮市は18日、1回目にモデルナ製を打った10~20代男性が希望すれば、2回目の予約を米ファイザー製ワクチンに振り替えられるよう枠を設けると発表した。 関連ニュース 急減の第5波 解除後半月、感染者減り続け ワクチン効果か、注目の事態に 3回目接種用ワクチン、兵庫には16万回分割り当て 11月下旬までに各市町へ 尼崎市、西宮市で新規感染者なし 両市そろってゼロ…1年間なし

 厚生労働省によると、国内でモデルナ製ワクチンを接種した男性の症状が報告される頻度は、10月3日までに20代で100万人当たり25・65人、10代で28・83人。ファイザー製に比べ、20代で約2・7倍、10代で約7・8倍だった。
 こうした状況を踏まえ、厚労省は15日、1回目にモデルナ製を接種した人が2回目にファイザー製を選ぶことを容認。西宮市のコールセンターには、厚労省の方針が報じられた直後の16、17日に「予約を変更できるのか」という問い合わせが数件寄せられたという。
 振り替えできるのは、2回目の接種時点で12~29歳の市民。阪急西宮北口駅そばの「にしきた接種会場」で接種した市内在勤・在学の人も対象とする。
 振り替え後の接種は10月22、29日と11月5、12、19、26日と12月3日の午後7時半から、にしきた接種会場で行う。定員は1日24人で計168人。市の担当者は「希望者が多ければ拡充を検討する。不安に思う方に安心して接種してもらえるよう努めたい」としている。
 受け付けは18日午前11時から。市コールセンターTEL0120・622・999
(山岸洋介)
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