水族館とデジタルアートが融合 劇場型アクアリウム「アトア」お披露目 神戸

2021/10/19 18:32

報道関係者に公開された水族館「アトア」。無数のコイが泳ぐ水槽の上を歩ける=19日午前、神戸市中央区新港町(撮影・辰巳直之)

 29日にオープンする水族館や飲食施設などの複合施設「神戸ポートミュージアム」(神戸市中央区新港町)の報道関係者向け内覧会が19日にあった。水族館と芸術を融合させた劇場型アクアリウムの「アトア」(2~4階)がお披露目され、日常からかけ離れた独特の空間を現出させていた。 関連ニュース 【写真】「アトア」が入る「神戸ポートミュージアム」 神戸港の「ポートミュージアム」水族館10月29日オープン 神戸港の新水族館、2021年秋開業へ 施設棟の名称は「神戸ポートミュージアム」

 神戸三宮再整備事業に伴うウオーターフロント再開発の一環。アトアには60の水槽が設置され、魚類を中心に両生類や爬虫類など多様な生物約100種、3千点が展示される。
 通常の水族館と違い、展示室によって「和と灯の間」「精霊の森」などテーマを設けているのが特徴。「和-」のゾーンでは神社に模した朱色の手すりが置かれ、床下にニシキゴイ、周囲には多種類の金魚が泳ぐ。和風の音楽や光芸術が雰囲気を盛り上げる。
 中山寛美館長は「デジタル技術も駆使し、新しい水族館を目指した。現実にはない空間に没入してほしい」と話していた。チケット予約は1カ月前からインターネットで受け付ける。
 同館TEL078・771・9393
(安福直剛)

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