拉致問題解決へ国に働きかけ要望 拉致被害者家族・有本明弘さんが斎藤知事と面会
2021/10/26 07:00
斎藤元彦兵庫県知事と面会する有本明弘さん=兵庫県庁
北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さん=神戸市出身、失踪当時(23)=の父明弘さん(93)が25日、兵庫県庁を訪問し、斎藤元彦知事と初めて面会した。拉致問題の解決に向けた取り組みを促す要望書を手渡し、斎藤知事も国への働きかけや啓発活動に意欲を示した。
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明弘さんは「救う会兵庫」の氷見彰弘代表と訪問した。要望書では、陳情などで政府関係者と面会する際に拉致問題解決の直訴を求めたほか、「北朝鮮人権侵害問題啓発週間(北朝鮮人権週間)」(12月10~16日)の啓発活動の拡充、朝鮮学校への補助金交付の取りやめなどを訴えた。
被害者救出を願う「ブルーリボン」のバッジを身に着けた斎藤知事は「拉致問題が今でも大事な問題であると啓発していきたい」と応じた。県側は、県内の拉致被害者・特定失踪者を取り上げた映像資料の作製について紹介。高校生ら若者向けで、本年度中に完成予定という。