「がんばろうKOBE」から25年 「神戸で日本一を」オリックスV喜ぶ声
2021/10/27 23:15
1995年11月、「がんばろうKOBE」のロゴが入ったユニホームを着て優勝パレードをするイチロー(左手前)らオリックスナイン。右下は仰木彬監督=神戸市中央区
プロ野球オリックスが27日、25年ぶり13度目のパリーグ優勝を決めた。「がんばろうKOBE」の歓喜を知るファンからも喜びの声が上がった。
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兵庫県宝塚市の会社員南郁夫さん(61)は「何というか、実感が湧かない。どうしていいか分からない感じ」と苦笑した。
阪神・淡路大震災当時は神戸市東灘区に住んでおり、自宅が半壊。街は変わり果て、自身も避難生活を送った。そんな時、勇気を与えてくれたのが、ユニホームの袖に「がんばろうKOBE」のワッペンを着けたブルーウェーブの躍進。
「神戸のまち全体が応援していて、活気づいた感じがした」と振り返る。
95、96年の連覇後、チームは苦戦。それでも閑古鳥が鳴く内野スタンドに座り続けた。「ずっとトホホな野球が当たり前だったから、今年は緊張でしんどかった」と振り返る。
神戸市北区の会社員久保祟志さん(43)は96年、イチローがグリーンスタジアム神戸(現・ほっともっとフィールド神戸)で放った優勝決定サヨナラタイムリーを現地で見届けた。今年は日本シリーズ第6、7戦がほっともっと-で開催される予定で、「もし神戸で日本一を見られたら、最高です」。明石市の会社員小林政美さん(55)は、最後に優勝した96年に長男が生まれた。「あれからそんなにたったんですね…。感慨深いです」と待ちわびた優勝に目頭を熱くした。(小森有喜)