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今では「中華系であることに誇りを持っていますよ」と話す林隆太監督=神戸市中央区、元町映画館
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今では「中華系であることに誇りを持っていますよ」と話す林隆太監督=神戸市中央区、元町映画館
映画の一場面((c)記録映画「華僑」製作委員会)
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映画の一場面((c)記録映画「華僑」製作委員会)

 大陸系と台湾系-。横浜中華街を舞台に二つの中国の間で揺れ動く華僑の姿を追ったドキュメンタリー映画「華(はな)のスミカ」が13日から神戸市内などで公開される。林隆太監督(38)が自らの家族のルーツをたどる旅が、知られざる中華街の風景をあぶり出していく。

 林監督は中学3年になって初めて、自分の父親が中国人だったと知った。「父は家族の中に中国を持ち込まなかったし、自分も中国語は話せない。当時は中国人と思われるのは嫌だった」と振り返る。

 ところが一枚の新聞写真から事態は動きだす。写り込んだ紅衛兵の格好をした若き日の父。幼いころは神戸の関帝廟(かんていびょう)に預けられ、神戸中華同文学校に通っていた。横浜に移り、「台湾解放」のスローガンとともに中華街を練り歩き、今でも「毛沢東はオヤジみたいなもの」という。

 大陸と台湾。日本でも「二つの中国」に揺れた時代があり、横浜中華街では「学校事件」といわれる両者の衝突、分裂も起きた。

 映画では、監督が避けてきた自身のルーツと向き合い、関係者らに当時の様子や心情などを丹念に聞き出していく。そこから観光地とは異なる、中華街の別の世界が顔をのぞかせる。「4世だから聞けたこともあるし、アウトサイダーだから距離をとって描けた」

 外国にルーツを持つ日本人は増え続けている。林監督は本作が「華僑も含め、同じ日本で暮らす住人たちの理解と認識につながってほしい」と話す。

 ドキュメンタリー映画「華のスミカ」は13~19日、元町映画館(神戸市中央区、TEL078・366・2636)やシネ・ヌーヴォ(大阪市西区)で公開。(鈴木久仁子)

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