たつの市長は山本氏再選 3度目対決、栗原氏退ける

2021/11/01 08:05

たつの市長選で当選確実の報道を受け、万歳する現職・山本実氏=たつの市龍野町富永の事務所

 任期満了に伴う兵庫県たつの市長選は31日に投開票され、現職で元市総務部長の山本実氏(69)=自民推薦=が、元職で元県議の栗原一氏(71)を退けて再選を果たした。ともに1期を務めた市長経験者による対決は、4年前に続いて山本氏に軍配が上がった。 関連ニュース <いま、播磨の備えは 山崎断層、南海トラフ地震>(3)計画と訓練 <あの日から今日まで~私の阪神・淡路30年>(3)住民グループ代表・岸岡孝昭さん(78) ミニカー、積み木…新生児に木製おもちゃをプレゼント たつの市がギフト事業


 選挙戦では、双方が人口減少対策を最重要課題として掲げた。小学校給食費の無償化など共通する公約も多い中、舌戦はヒートアップした。
 山本氏は1期目の実績として、市民病院の地方独立行政法人化による赤字縮減など行革手腕をアピール。「市町合併の総仕上げが必要。嫌われても将来のために必要な改革をする」と訴え、「継続は力」をスローガンに支持を集めた。
 前回は栗原氏が得ていた自民推薦も、今回は山本氏に。地元選出の県議2人から支援を受けた。市議22人のうち、9人が山本氏の出陣式に駆けつけ、栗原氏側は2人。山本氏が現職の強みを生かした。
 当選確実の一報を受け、山本氏は「新型コロナウイルス禍からの復興に力を入れる」と2期目の抱負を語った。
 栗原氏は「たつの復活」を旗印に、子育て支援施設の建設や、旧龍野実業高校跡地への大学誘致など大型構想を公約に掲げたが、雪辱は果たせなかった。(直江 純)
【特集ページ】兵庫の選挙

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