船上で国際会議を 万博見据え、兵庫県が実証実験
2021/11/02 22:24
大阪湾で海上交通の実証実験を始めると発表した兵庫県の斎藤元彦知事=2日午後、兵庫県庁
2025年大阪・関西万博などに伴う国内外からの来訪客増加を見据え、兵庫県は2日、国際会議の船上開催を視野に、大阪湾内を周遊するクルーズ船で会議を開く実証実験を始めると発表した。10日、企業関係者や学生ら約150人と斎藤元彦知事の意見交換会を船上で開く。
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実証実験は大阪から兵庫への人の流れをつくり、湾岸地域の発展につなげる狙いで、船上で国際会議などMICE(マイス)を開く可能性を探る。10日は600人乗りの船で半日かけて大阪湾を周遊し、神戸港と淡路市、大阪市を結ぶ。
県は「クルージングMICE」と銘打ち、当面は万博来場者の県内誘致を念頭に置く。民間事業者による商用運航を後押しする考えで、斎藤知事は「万博までに一つの形として仕上げたい」と話す。
斎藤知事は「移動型の新しいMICEに挑戦したい。多くの方に兵庫県に来てもらい、県内活性化の仕組みをつくる」と意気込み、関西の知事会議を船上で開くことにも意欲を示した。(大島光貴)