「躍動感味わって」鉄人前で大ジャンプ! 五輪代表選手らが14日にイベント

2021/11/04 13:30

ジャンプイベントを開く若松公園の「鉄人28号」の前で本番を思い描く衛藤昂選手(左)と中野瞳選手=神戸市長田区

 鉄人28号に向かってジャンプ-。東京五輪の陸上代表選手らが、跳躍種目の魅力を伝えようと、神戸市長田区の若松公園・鉄人広場で、14日にイベント「JUMP FESTIVAL(ジャンプフェスティバル)in KOBE」を企画した。走り高跳びのオリパラ選手や地元の中高生アスリートが、次々とバーを越える様子が見られ、主催者は「間近で観戦して楽しんで」と呼び掛けている。(金山成美) 関連ニュース 五輪で注目スケボー、街では悩みの種? ベンチ破壊、危険走行…マナー違反相次ぐ 「生きててくれてありがとう」 世界の舞台へ続く夢と親孝行 愛情を胸に握るバーベル 「あんな言葉、なかなか出てこないよ」 記者もうなった“走る詩人”田中希実語録


 東京五輪男子走り高跳び日本代表で、今季限りでの引退を表明している衛藤昂(30)=味の素AGF、女子走り幅跳びの日本高校記録を持つ長田高校出身の中野瞳(30)=和食山口=など陸上跳躍界のトップ選手らでつくる一般社団法人が主催する。
 同法人は、選手らが「あったらいいな」を形にするため8月に設立。競技場では観客席と距離があることから「近くで見て楽しめる機会」づくりを目指す。
 新型コロナウイルスの影響で大会中止が相次ぐ中、「試合に出たい競技者の受け皿としてコンパクトに運営できる記録会をつくりたい」との思いも芽生えた。10月23日には大阪市のヤンマースタジアム長居で、跳躍種目だけの公認記録大会を初めて開いた。
 さらに、中野選手が生まれ育った神戸で「地域活性化や次世代のサポートに貢献したい」と今回のイベントを考案。地元の協力を得ながら計画を進めてきた。
 14日は午前11時~午後4時、衛藤選手や東京パラリンピック代表の鈴木徹選手(41)による高跳びの試技、トークショーのほか、高校生の競技会などがある。
 来年、神戸市須磨区のユニバー記念競技場で開かれる「神戸2022世界パラ陸上競技選手権大会」に向け、競技用の義足や車いすの体験コーナーも設ける。
 当日はDJブースでの解説も会場を盛り上げる予定。中野選手は「躍動感を味わってもらい、選手と観客が一体となったイベントをつくり上げたい」と開催を心待ちにしている。
 観覧体験無料。神戸鉄人プロジェクト事務局TEL078・646・3028

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