住宅街の公園に出没のシカ、園外に立ち去りか 捜索で見つからず 9月以来の利用再開
2021/11/05 18:40
三田市が設置した暗視カメラに写っていたシカ=三田市あかしあ台5(市提供)
ニュータウンの住宅街にある「はじかみ池公園」(三田市あかしあ台5)でシカの目撃が相次いだ問題で、市はシカが立ち去ったと判断し、6日から公園の利用を再開すると決めた。
関連ニュース
住宅街の公園に現れたシカをカメラで確認 ネット張り園外逃走防止へ
【地図】三田市のはじかみ池公園
「足と靴が一体となったよう」害獣駆除されたシカの革で靴製作 軽くて柔らかく高機能
市公園みどり課によると、公園内の雑木林は、既存のフェンスにネットを継ぎ足して封鎖している。市鳥獣被害対策実施隊の隊員4人が2日、シカに対する反応が優れた猟犬1頭を連れて入り、約2時間をかけて探したが見つからず、足跡などの痕跡もなかった。
4、5日にも市職員が公園内を調査したが、シカの痕跡は見つからなかった。10月15日以降は目撃情報も寄せられておらず、市はシカが公園から立ち去ったと判断した。
市はシカの目撃情報が寄せられたことを受け、9月21日に公園の利用を停止していた。園内のカメラでシカの姿を確認しており、雑木林内にわなを設置し、捕獲作業を続けていた。
当面の間は継ぎ足したネットは残し、定期的に市職員が巡視するという。(土井秀人)