来秋、兵庫県で「ぼうさいこくたい」 近畿初、1万人超える大規模イベント 阪神・淡路からの知見を発信
2021/11/08 05:40
「ぼうさいこくたい」のロゴ「Bちゃん」
国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)が来秋、兵庫県で開かれる。内閣府が7日発表した。近畿圏での開催は初めてで、阪神・淡路大震災の教訓や復興の課題、防災・減災の取り組みなどを幅広く発信する。
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同大会は内閣府などが2016年から、東京や東北の東日本大震災の被災地などで毎年開催。地震や津波といった大規模災害に備え、避難の大切さや防災意識を根付かせようと行政やNPOなどがブース展示や体験型イベント、シンポジウムを催す。例年、1万人以上が来場するという。
来秋の大会は「人と防災未来センター」(神戸市中央区)が開館20年を迎えることもあり、阪神・淡路で得た先進的な知見を共有するために神戸市を中心とする開催を決定。具体的な日程や出展団体、イベントの詳細は内閣府と兵庫県などが協議する。
県の防災担当者は「激甚化する災害に備え、全国屈指の研究機関である人と防災未来センターの知見や、次世代の防災を担う若者らの育成ノウハウを伝える場にしたい」と意気込んでいる。
今年の大会は11月6、7日、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた岩手県釜石市で開催。復興に尽力した官民のリーダーによる討論や、災害発生時の行動を題材としたスタンプラリーなどがあった。(藤井伸哉)