「ワーケーション知事室」第1弾は北播磨へ ホテル拠点に公務 オンラインで県庁と協議

2021/11/10 05:50

斎藤元彦知事

 兵庫県の斎藤元彦知事は9日、自らが県内各地に出向いて仕事をする「ワーケーション知事室」の第1回を19、20日、多可町など北播磨地域で行うと発表した。コテージで執務や宿泊し、若い世代を中心に地場産業の播州織や酒米・山田錦などに携わる人たちと意見交換する。 関連ニュース 「自分がワクワクする方へ」東京でのキャリアを手放し、長野県小海町で新たな挑戦をする女性が「住むのはどこでもいい」と語る理由 ワーケーション、中小企業向けに拠点 神戸のコンサル事業者 北海道と鹿児島、既存の建物を活用 ワーケーション、デジタルノマド…新しい働き方を学ぶ 環境整備進める洲本の複合施設、理解促進へイベント

 新型コロナウイルス禍を踏まえ、県庁から比較的近く、飲食店への酒類提供禁止要請で影響を受けた山田錦の産地であることなどから北播磨を選んだという。公務として、ホテル「エーデルささゆり」(多可町八千代区中野間)を拠点に実施。秘書ら職員数人が随行する。19日はオンラインで県庁と協議するほか、地元住民と意見交換。20日(土曜)は地域を巡り、会員制交流サイト(SNS)などで魅力を発信する。
 実現を知事選の公約に掲げていた斎藤知事は「新しい働き方を通じ、県政に反映すべき地域の課題や実情を把握する。県の魅力を掘り起こし、ワーケーションのリーディング(先進)県として発信することで、県内への人の流れをつくりたい」と話した。
 今後も地域的なバランスを取りながら、月1回程度の頻度で行う考えも示した。(大島光貴)

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