「8年分働く」「即戦力として」…返り咲き組も多数 兵庫県関係議員、それぞれの国会初日
2021/11/10 23:05
決意を新たにする井坂信彦氏=国会議事堂
特別国会が召集された10日、衆院選で当選した兵庫県関係の議員も次々と登院した。自民、公明の政権与党は12議席を維持したが、衆院議員のいなかった日本維新の会は9人へと大幅に勢力を伸ばした。立憲民主党も1人から2人へと増やした。史上最多の23人となった衆院議員が国会活動をスタートさせた。
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激戦の兵庫1区を制し、4年ぶりに国政復帰した立憲民主の井坂信彦氏(47)は「8年分働けよと厳しい励ましもいただいている。その気持ちで頑張りたい」。複数の野党を経験したことも踏まえ「政策提案型の野党をつくり、社会保障に取り組みたい」と意気込んだ。
同6区から9年ぶりに国政復帰した維新の市村浩一郎氏(57)は、民主党政権時代に国土交通政務官などを務めた。「即戦力として働く」と意欲を示し、既に9日から議員立法提出を準備するため、官僚の話を聞くなど動きだしている。
同じく維新の三木圭恵氏(55)=比例近畿=は、7年ぶりの返り咲き。教育の無償化や社会保障制度の立て直しなどをテーマに掲げ「1期目にやり切れなかったことをやり遂げたい」と表情を引き締めた。
一方、与党のベテラン・中堅組も決意を新たにした。県内最多の通算10期目となる自民の渡海紀三朗氏(73)=同10区=は「初めて立候補した時の公約だった『信頼される政治の確立』が、今また必要。初心に帰り、選挙で約束したことを愚直に実現していく」と誓った。
4期目となる公明の中野洋昌氏(43)=同8区=は「今まで以上に政策決定に責任を持って関わっていく」と決意。存在感を増す維新も念頭に「与野党で話し合い、謙虚に丁寧に国会運営を進めることが大事」と話した。(永見将人、西井由比子、今福寛子)