姫路の城下町「空から散策」 絵師・青山さんの原本を巨大鳥瞰図に

2021/11/12 13:27

鳥になったつもりで巨大鳥瞰図上を散策=12日午前、姫路市新在家本町1

 世界文化遺産・国宝姫路城周辺の街の様子を詳細に捉えた縦7・5メートル、横6・2メートルの巨大鳥瞰(ちょうかん)図が12日、兵庫県姫路市新在家本町1の県立大学講堂にお目見えした。13日まで一般公開される絵図はビニールで覆われ、上を歩けるようになっており、訪れた近隣住民らは鳥の視点で城下町散策を楽しんでいた。(大山伸一郎) 関連ニュース 【写真】精密に描かれている姫路城大天守も大きく見ることができる 姫路の城下町の大きさ体感 県立大生ら企画、巨大鳥瞰図を展示 姫路城下、鳥瞰図に 絵師の青山さん、21年の完成目指す

 原本は鳥瞰図絵師の青山大介さん(45)が今年完成させた。精密で立体的な描写に驚いた同大環境人間学部の井関崇博准教授とゼミの学生5人が、大胆に拡大印刷しようと発案。国登録文化財でもある講堂を舞台に、巨大絵図の上を歩く解説ツアーや鳥瞰図の制作体験が繰り広げられた。
 トークショーで制作過程などについて語った青山さんは「実物を見ると衝撃の大きさで、上を歩ける斬新なアイデアにも驚きました。お城と城下町のいろんな表情を楽しめますね」と話した。
 近くの男性(75)は「動物園の生き物など実に細かいところまで描かれていることが、この大きさだと分かって面白い」と話し、興味深そうに観賞していた。
 井関准教授によると、巨大鳥瞰図の今後は未定で、活用方法を模索中という。
 午前10時~午後3時。入場無料。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ