防疫対策の徹底呼び掛け「人への感染心配なし」 兵庫で2年連続の鳥インフル確認

2021/11/17 22:10

養鶏場から出る自衛隊車両を消毒する県職員=17日午前、姫路市内(撮影・大山伸一郎)

 兵庫県内の鳥インフルエンザの感染確認は、昨年の淡路市の施設に続いて2年連続となった。県の担当者は「人に感染する心配はまずない」とした上で、養鶏農家に対して、あらためて感染防止対策を徹底するよう呼び掛ける。 関連ニュース 神戸のハリスホーク、鳥インフル陽性確定 害鳥追い払い作業で感染のカラスと接触か ハリスホーク1羽が鳥インフル陽性 神戸で飼育、大阪で害鳥の追い払い作業後 遺伝子検査で病原性確認へ 大阪でカラスの死骸から鳥インフルエンザ検出

 鳥インフルエンザは、ウイルスに感染した野鳥のふんなどを介して感染が拡大するとされる。昨年、淡路市の養鶏場で確認されたウイルスは、欧州から渡り鳥が運んできたとみられ、飼育されていた約14万5千羽が殺処分された。
 国内では鶏肉や卵を食べて感染した例はなく、県畜産課は「食べても感染する心配はない。感染した鳥と濃厚接触したとしても、人に感染する恐れは極めて低い」とする。県民からの問い合わせなどは特に入っていないという。
 野鳥が養鶏場内の鶏に直接接触することは考えにくく、野鳥のふんに触れた小動物や、人間の靴などが感染源と考えられるという。同課の担当者は「対策していても100%ウイルスの侵入を防ぐのは難しい。感染が疑わしい事例があれば速やかに連絡を」と話している。(赤松沙和)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ