囲碁天元戦、第3局始まる 右下隅で折衝

2021/11/25 11:24

第3局で初手を打つ一力遼天元(左)。右は関航太郎七段=25日午前、福岡県久留米市、「ホテルマリターレ創世 久留米」

 囲碁の一力遼天元(24)に関航太郎七段(19)が挑戦する第47期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第3局が25日、福岡県久留米市の「ホテルマリターレ創世 久留米」で始まった。 関連ニュース 新春対談 囲碁の一力遼天元と将棋の藤井聡太王位 AIや対局の醍醐味、意外な共通点とは? <棋界この1年 囲碁>一力四冠の偉業、国際戦も制す 井山は最多タイトル 一力、芝野退け初防衛「一局一局に新たな発見」 囲碁・天元戦、ライバルとの熱戦振り返る

 初防衛を目指す若手第一人者の一力と、七大タイトル初挑戦の新鋭・関の激突。両者1勝1敗で迎えた第3局は、どちらが先にタイトル獲得まであと1勝に迫るか、注目の一戦となる。
 定刻の午前9時、立会人の坂口隆三・九段(73)の合図で、黒番の一力が初手を右上隅小目(17四)に打ち下ろした。
 右下隅で関が白8(16十六)とツケを打ち、石がぶつかった。一力は黒21(9十七)から下辺の白石を攻め、関は白26(11十五)から突破を図った。新聞解説を務める張豊猷八段(40)は「右下隅の折衝は定石になっており、一力天元は落ち着いた打ち方を選んだ。今後は、外回りの黒の模様をどう生かすかが注目される」と話した。
 持ち時間は各3時間で、同日夕方に勝敗が決まる見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで中継している。
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