神戸の「人と防災未来センター」入館者900万人突破 2002年4月のオープン

2021/11/27 05:45

入館900万人目の記念品を受け取った野口千太君(前列左)ら=人と防災未来センター

 阪神・淡路大震災の教訓を次世代に伝える「人と防災未来センター」(神戸市中央区)の入館者数が26日、900万人を突破した。2002年4月のオープン後、19年7カ月での達成となった。 関連ニュース イスラーム映画祭10周年、12本公開 3~9日神戸・元町映画館 専門家招きトークセッションも 「親とけんかし家出」女子中生を保護 神戸の老人クラブに感謝状 97年の連続児童殺傷が契機の活動で 全寮制高校に密着、「風たちの学校」 不登校の子らの成長追う 元町映画館でドキュメンタリー上映

 同センターは震災関連資料を展示するほか、発生時の状況を映像で追体験するコーナーなどがある。例年約50万人が国内外から訪れるが、昨年以降は新型コロナウイルス感染予防で休館期間があったり、見学を控える学校が増えたりしたため、集客が大幅に減っているという。
 900万人目になったのは、防災学習のために訪れた兵庫県三田市立弥生小学校の4年生。河田恵昭センター長から代表で記念品を受け取った野口千太君(10)は、震災で曽祖父を失ったという。母親から地震の怖さを伝えられており、「命を守る方法をしっかり勉強して帰りたい」と真剣な表情だった。(藤井伸哉)

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