豚熱、神戸で初確認 死んだ野生イノシシから
2021/12/01 18:11
神戸新聞NEXT
兵庫県は1日、神戸市北区で見つかった野生イノシシ1頭の死骸から、豚熱の感染を確認したと発表した。神戸市では初めての感染確認となる。
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県によると、11月29日、同市北区の山裾にある集落で、付近の男性が民家のそばで死んでいる1頭を発見。県がPCR検査を実施した。現場は三田や西宮、宝塚市と近く、県は感染が山を伝って西に拡大しているとみている。神戸市での初の感染確認を受け、県は死んだ野生イノシシを発見した際には、市町に通報するよう呼び掛けている。
また、県はこの日、丹波篠山市今田町で11月26日に見つかった野生イノシシ1頭の死骸からも豚熱の感染を確認したと発表した。県内での確認は神戸市分も含め計60頭になった。
県内で豚やイノシシを飼育する65施設から異常の報告はないという。豚熱は豚とイノシシの病気で、人に感染することはない。(大島光貴)