天元戦、6日洲本で第4局 関がタイトル奪取か、一力タイか

2021/12/05 19:03

第4局を前に撮影に応じる一力遼天元(左)と関航太郎七段=5日午後、洲本市、ホテルニューアワジ(撮影・坂井萌香)

 囲碁の一力遼天元(24)に関航太郎七段(20)が挑戦している第47期天元戦5番勝負の第4局が6日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで打たれる。両対局者が5日、現地入りし、対局室を確かめて大一番に備えた。 関連ニュース 【一問一答】一力天元、関七段、対局へ意気込み 囲碁の吉田美香八段 女性棋士初の700勝「今までは打つのが苦しかったので」 徹底解説 将棋と違う囲碁女流棋士の昇段の仕組み

 第1局を関、第2局を一力が制して迎えた第3局は、関が一力の大石を仕留めてシリーズ2勝目を挙げ、初の七大タイトル獲得と、井山裕太四冠(32)が2011年、22歳で達成した最年少天元の記録更新まであと1勝に迫っている。
 一力天元は、タイトル保持者の座を維持するために落とせない戦いとなる。検分で、対局室の明るさや碁盤、石を確かめた後「とにかく自分にできることを精いっぱいやるしかないので、盤上に集中し、自分らしい碁を打てるように頑張りたい」と士気を高めた。
 対する関は「これまでの3局とも、普段の対局以上に楽しんで打てている。第4局はこれまで以上に注目していただけるはずなので、いい囲碁を打ちたい」と意気込んだ。
 立会人は山田規三生九段(49)。持ち時間は各3時間で、6日夕方に勝敗が決まる見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで速報する。(井原尚基、小林伸哉)

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