【一問一答】一力天元、関七段、対局へ意気込み
2021/12/05 19:00
天元戦第4戦にむけて意気込みを語る一力遼天元=洲本市小路谷、ホテルニューアワジ(撮影・坂井萌香)
囲碁の一力遼天元(24)に関航太郎七段(20)が挑戦している第47期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第4局が6日、兵庫県洲本市のホテルニューアワジで打たれる。一力天元は1勝2敗で迎え、関七段は初の七大タイトル獲得まであと1勝と迫っている。両対局者は5日午後に現地に入り、第4局への意気込みを語った。
関連ニュース
新春対談 囲碁の一力遼天元と将棋の藤井聡太王位 AIや対局の醍醐味、意外な共通点とは?
<棋界この1年 囲碁>一力四冠の偉業、国際戦も制す 井山は最多タイトル
一力、芝野退け初防衛「一局一局に新たな発見」 囲碁・天元戦、ライバルとの熱戦振り返る
(小林伸哉、井原尚基)
【一力遼天元】
-ホテルニューアワジは挑戦者だった昨年、2勝目を挙げ、天元初奪取に向けて弾みをつけた場所。
食事と温泉、景色が素晴らしいところなので、とても印象に残っている。また、昨年勝った場所でもあるので、いいイメージで対局に臨めるかな、と思います。
-今期の天元戦は、ここまで1勝2敗。これまでの3局をどう見ている。
結果だけではなく、内容的にも少し、自分らしさを出せていない部分がある。本局はカド番ですが、結果を気にせず、自分を信じて打っていけばいいかなと思います。
-関七段と3局戦っての印象は。
大舞台でも憶せず、自分の手を打っているという印象がある。自分の感性にないような手を打たれたりもしたので、そのような点で、今までの3局は自分のペースに持ち込めなかったかと感じています。
-第3局終了後のインタビューで「間隔が空くので切り替えたい」と語っていた。第4局に向けてどんな準備を?
名人戦リーグをはじめ他の棋戦もありましたので、目の前の対局に集中してきました。
-明日に向けての意気込みは。
とにかく自分にできることを精いっぱいやるしかないと思うので、盤上に集中して、自分らしい碁を打てるように頑張りたい。
【関航太郎七段】
-11月28日に20歳になってから初の対局。感慨は。
第3局と第4局の間だったので、この対局のことをずっと考えていました。
-今回のシリーズは2勝1敗。3局を振り返って。
第2局と第3局は、全体を通して、自分の力が発揮できたと思います。第2局に関しては、序盤の普段の勉強が生きたと思うんですが、中盤以降で勝ち急ぐ傾向があった。修正してきたので、第4局ではそのあたりを出したい。
-一力天元の印象は。
本シリーズが始まる前は、自分よりかなり上のところで活躍している棋士だったので、対局前は、自分がどれぐらい戦えるのか、ちょっと分からなかったところがあった。しかし第1局をいい内容で勝つことができ、自分の状態が良ければ、勝つことができるかな、と思っているので、けっこう自信を持って打っている。
-天元奪取まであと1勝に迫っている。明日の対局に向けての意気込みを。
これまでの3局とも、普段の対局以上に楽しんで打てています。この第4局はこれまで以上に注目していただけると思いますので、やはりいい囲碁を打ちたいというのはあります。
-対局の舞台になる淡路島の印象は。
淡路島を訪れるのは初めてですが、海がきれい。もともとすごく素晴らしい場所だと聞いていて、やはりきれいな場所だと思います。