「県スポーツ推進計画」原案作成 遠隔指導や観戦を推進
2021/12/07 08:51
兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5
2022年度から10年間に兵庫県が目指すスポーツ施策についてまとめた「県スポーツ推進計画」の原案を、有識者でつくる県スポーツ推進審議会が作成した。高速大容量の通信環境を活用した遠隔指導や観戦、障害者向けにコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」を推進することなどを盛り込んだ。21日まで県民の意見や提案を募っている。
12年度に初めて策定し、今回が2期目の計画となる。「子ども」「生涯」「競技」「障害者」の4分野でスポーツ施策の方針を定めた。
子どもを対象としたスポーツ推進の目標を「生涯にわたってスポーツに親しむ基盤をつくる」とし、親子で取り組む機会づくりに言及。五輪で採用されたスケートボードやスピードクライミングなど、都市部で行う「アーバンスポーツ」の推進にも触れた。
競技スポーツでは、暴力行為などのハラスメント防止や法令順守の強化を図る。また、次世代通信技術を活用した遠隔指導などの実用化を目指す。
障害者スポーツでは、対戦型ゲームなどで競う「eスポーツ」が障害者の参画に有効としたほか、健常者との交流拡大も図る。
計画案や意見提出用紙は県教育委員会スポーツ振興課のホームページに掲載している。提出先は同課TEL078・362・9446
(古根川淳也)