西宮市にサイバー攻撃 3職員の情報を不正閲覧

2021/12/07 22:40

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市は7日、職員や議員が使う庁内システムに不正侵入され、職員3人のIDとパスワードが流出したと発表した。うち1人に何者かが成りすまし、庁外1と庁内730のアドレスに不審なメールを送った。住民の個人情報が流出した形跡はなかった。 関連ニュース 明石市消防、昇任試験を漏えい 職員がLINEで出題範囲送信 動画サイト閲覧巡り3千万円超の詐欺被害 59歳会社員 部落差別動画、ドワンゴに削除命令 全国初、ニコニコ動画の投稿 神戸地裁支部

 市によると、プログラムに不正な指令を送って書き換え、データベースを操作する「SQLインジェクション」と呼ばれる手口。
 5日午後3時すぎ、議会関連のページが攻撃を受け、何者かがサーバーに侵入。管理者権限のパスワードが悪用され、職員3人の情報が閲覧された。
 6日午後、うち職員1人に成りすまし、外部のアドレス1件に本文のないメールを送信。続いて件名に「アマゾンからの重要なお知らせ」と記し、実在するサイトのURLを記載したメール7通を計730の庁内アドレスに送っていた。
 数年前、議会行事予定のページを庁外から接続できるようにした際、プログラムにぜい弱性が発生。毎年行う外部診断や庁内のセキュリティー機器でぜい弱性を検知できなかったのが原因としている。(山岸洋介)

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