「1票差」落選の尼崎市議、申し立てで再点検 2票減って「3票差」に
2021/12/08 21:27
尼崎市選管は迫田敬一氏を「さど」と書いた票を有効としたが、県選管が覆した
6月の尼崎市議選(定数42)で1票差の次点で落選した無所属元職寺坂美一氏(45)が確定票の取り消しを求めた問題で、県選挙管理委員会は8日、本人の申し立てを棄却したと発表した。決定は6日付。票を再点検した結果、当選した無所属新人迫田敬一氏(50)との得票差は「3」に広がった。
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県選管は11月11日に2人の有効票と無効票を再点検した。1913票だった迫田氏については、尼崎市選管に無効とされた「さこたけんいち」の1票を有効としたが、有効とされた「さど」を無効とし、結果的に増減なしとなった。
一方、1912票だった寺坂氏については、有効とされた「寺坂けんいち」「寺坂かずひろ」の2票を無効とし、得票は2票減って1910票となった。
再点検に合わせて県選管は、名古屋市千種区選管が尼崎市選管に送り忘れた不在者投票1票は選挙結果に影響しないと判断した。
寺坂氏は「再点検しないと判断した市選管の確定票が県選管の再点検で変わったことに驚いた。一字誤りの票の取り扱いで基準がバラバラで違和感を覚えた。結果を精査し、対応を検討したい」と話している。
(竹本拓也)