冬の風物詩「だるま夕日」を釣り人が一本釣り!? 光が屈折、太陽ゆがむ

2021/12/10 19:46

だるま夕日が釣れました-。夕景に釣り人のシルエットが浮かんだ=10日午後4時46分、明石市大久保町江井ケ島

 播磨灘の冬の風物詩「だるま夕日」が10日、江井ケ島海岸(兵庫県明石市大久保町)の沖合に現れた。蜃気楼の一種で、幻想的な光景に多くの写真愛好家らがレンズを向けた。 関連ニュース ここはベトナム? 神戸の田園に異国情緒漂う風景 “千と千尋”の世界 水田に“鏡の世界”出現 “オシャレすぎる”薬局 世界的デザイン賞受賞

 大気と水温の温度差で光が屈折して、太陽がゆがんで見える様子がだるまに似ていることからそう呼ばれる。兵庫県内では、神戸西部や播磨地域で9月下旬から翌年3月ごろまで見ることができるという。
 この日、日没直前、太陽が海面にくっつくようにして沈み始めると、防波堤の釣り人が、見計らったかのように竿を手にした。まるでだるま夕日を釣り上げたかのような光景に、思わずシャッターを切った。(鈴木雅之)

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