コロナ、水素エネ… 兵庫県と神戸市の共通課題 斎藤知事、久元市長ら意見交換
2021/12/11 10:09
県・神戸市調整会議であいさつする斎藤元彦知事=神戸市役所
兵庫県と神戸市の共通課題について話し合う「県・神戸市調整会議」が10日、同市中央区の市役所であった。会議は毎年恒例だが、8月に就任した斎藤元彦知事と久元喜造市長との顔触れで開くのは初めて。新型コロナ対策から大阪湾ベイエリアの活性化まで幅広いテーマで意見交換した。
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斎藤知事、久元市長のほか、県市幹部職員や議会の正副議長らが出席。約1時間半にわたり、終始和やかな雰囲気で進められた。
県内では、産学連携を象徴する大学発の企業数が伸び悩んでおり、久元氏は「県市で力を入れているが、スタートアップ(新興企業)の東京一極集中が進み、兵庫は大阪や京都にも水をあけられている」と問題提起。斎藤氏も「育成の取り組みがよい方向を向いているのか、しっかり軌道修正すべき」と応じた。
また斎藤氏は水素エネルギーの利活用や神戸空港の国際化などを次々と挙げ、いずれもについて「連携しましょう」と提案。水素エネルギーについて、久元市長は「ぜひ」と応じつつ、「関連産業の裾野を広げ、神戸や兵庫の企業の参入機会を増やしていくことが重要」と考えを伝えた。(長谷部崇)