「キハ40」ようこそ北条鉄道へ 五能線の引退車両、来春から運行 人気の希少カラーリング

2021/12/12 11:20

北条町駅の検修庫に到着したキハ40形=加西市北条町北条

 旧国鉄時代に製造されたディーゼル車両「キハ40-535形」が12日未明、兵庫県の加西市と小野市を結ぶ北条鉄道に搬入された。JR東日本で使われていた車両で、白と青のカラーリングは希少といい、鉄道ファンらに人気という。未明の作業でクレーンを使って線路に乗せられた車両は、来年3月に予定する運行開始から当面、そのままの外観で走行する。 関連ニュース サンタ列車2年ぶり出発進行! 北条鉄道 車内でクイズや歌の時間も 駅舎彩るイルミネーション、サンタ列車運行に合わせ開催 北条鉄道 地方私鉄から熱烈オファー!「モテ期到来」の「キハ40形」3つの魅力

 同鉄道は昨年、朝夕の増便を始めた。現在3両の車両を保有しているが、通勤、通学時間帯などに2両編成で運行する際、上下線合わせて全車両を使用する。点検や故障時の対応のため、新たな車両の導入を決めた。
 この車両は秋田県や青森県を走る五能線で運行され、3月に引退していた。秋田県から福井県まで海路で運ばれた後、陸路で搬入された。今後、走行点検や運賃箱を設置するなどの改造、試験走行を経て3月13日にデビューする予定。車両をお披露目するイベントも計画されている。(小日向務)

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