【詳報】オミクロン株感染者の濃厚接触者 兵庫県内在住の36人確認 陽性者は現状なし

2021/12/13 19:43

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は13日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者に濃厚接触した県内在住者を新たに36人確認した、と発表した。今月5~7日に海外から関西、羽田空港に到着した航空機計3便から同株の感染者が出ており、全員同乗者に当たる。12日時点ではいずれも無症状で、検査で陽性は確認されていない。 関連ニュース 兵庫在住のオミクロン株濃厚接触者、成田から自家用車で帰宅 県のPCR検査でも陰性 オミクロン株日本初確認、兵庫でも監視態勢強化 PCR検査で可能性→2日かけゲノム解析 オミクロン株、国内で年明け流行か 「デルタ株より重症化しにくく」 水際対策「甘いとしか言いようがない」

 36人は子どもから高齢者まで幅広い年代で、うち32人は5日、米ロサンゼルスから関西空港に到着した航空機に同乗していた。ほかの4人は6、7日に海外から羽田空港に到着した2便に同乗。帰国時の空港検疫では全員陰性だった。いずれも空港から家族や友人らが運転する自家用車、もしくはタクシーで帰宅した。
 感染者が確認され、厚生労働省が10日に濃厚接触者の情報を県にメール連絡した。19人は宿泊療養施設に入っており、残る17人も県が入所に向けて調整している。県は帰国から2週間となる19~21日まで健康観察を行い、2日ごとを目安にPCR検査を続けていく。
 県内在住者のうち、同株感染者の濃厚接触者は今月1日、初めて1人が判明。その後、海外から到着した別の1人も確認し、陰性が続いて健康観察の期間を終えたことも今回明らかにした。県内在住の濃厚接触者は計38人となった。
 政府はオミクロン株の感染者が利用した航空機について、同乗者を濃厚接触者として扱う方針を示している。
 県感染症対策課の西下重樹課長は「いつか市中感染になるかもしれないという危機感はあるが、誹謗中傷などがないよう冷静な行動をお願いしたい。年末年始に向け、従来の感染対策を厳守してほしい」と呼び掛けた。(金 旻革、井川朋宏)
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