市民団体の1・17追悼行事 前年比でほぼ横ばい
2021/12/21 21:23
「1・17希望の灯り」=神戸市中央区加納町6、東遊園地
阪神・淡路大震災から27年となる来年1月17日前後に、兵庫県内で市民団体が開催する追悼行事が、21日時点で43件であることが民間団体の調査で分かった。新型コロナウイルスの感染が拡大していた前年と比べて1件増とほぼ横ばいで、コロナ前の水準よりも少ないままとなっている。
関連ニュース
最後のトーホーストア閉店 神戸の阪神大石駅店に惜しむ列 兵庫で61年の歴史に幕
神戸マラソン2024、復興の地を2万人駆ける 阪神・淡路大震災から来年1月17日で30年
神戸の街、2万人が駆け抜ける 「神戸マラソン2024」17日号砲 終盤の難所は今大会が最後に
「市民による追悼行事を考える会」が10月、約2600の団体(学校を含む)にアンケートを送付し、約1440団体の回答を得た。
43件(一部実施済み)の内訳は、集いやフォーラム、ウオークなど15件▽法要、ミサなど16件▽コンサート、展示会など12件。震災25年の2020年では60件に上ったが、コロナ禍の翌21年は3割減少した。感染拡大の懸念などから追悼行事数が戻っていないとみられる。
また、黙とうや避難訓練を行う学校・幼稚園の数は1008校園で、前年比186件減。同会世話人の計盛哲夫さんは「コロナが影響していると思うが、震災の犠牲者を悼む気持ちを持つ人がまだまだ多いと受け止めている」と話している。(金 旻革)
【特集ページ】阪神・淡路大震災