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バイクは手押しで通るよう呼び掛ける看板=神戸市須磨区高倉台8
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バイクは手押しで通るよう呼び掛ける看板=神戸市須磨区高倉台8
エンジンを切らずに園内を走るバイク=神戸市須磨区高倉台8
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エンジンを切らずに園内を走るバイク=神戸市須磨区高倉台8
神戸新聞NEXT
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 「禁止にもかかわらず、バイクが平気で走り抜けて行く危険な公園がある」。神戸新聞の双方向報道「スクープラボ」に、神戸市内にある公園について情報が寄せられた。地図で見ると、二つの住宅街が公園や森などに阻まれ、車道を通って移動するには10分以上かかる。見るからに抜け道になりそうな公園だが、どんな所なのか。(小谷千穂)

 神戸市須磨区高倉台8にある「塩屋山手清玄高倉公園」。公園内には、幅1メートルほどの園路がY字形に敷かれ、同市須磨区高倉台と、同市垂水区清玄(せいげん)町の住宅街をつないでいる。広さ約1万1千平方メートル。子どもが遊ぶ滑り台やブランコも並ぶ。

 園路の入り口には、「バイク、原付自転車の走行は禁止」とする古い看板と、「バイクは降りて手押しで通行して下さい」との新しい看板があった。

 しかし、平日の午前10時半ごろ、わずか数分間にバイク3台がスピードを緩めることなく園路を通り過ぎた。

 2歳の長男と園路を歩いていた30代の女性は近くに住んでいるといい、「近辺には横断するための車道がなくて不便。だから、多くのバイクが通る」と説明。公園の先はスーパーマーケットなどがある高倉台中心部ということもあって、行き交う人は多い。

 さらに聞くと、バイクが通るのはこの公園だけでなく、約100メートル北の南所公園も同じ状況だという。

 「正式に車道をつくってくれたら、もっと安全になるのに」と女性。別の住民は「バイクに遭遇した際、注意したら、運転手にどう喝された」と振り返った。

     □

 神戸市建設局垂水建設事務所によると、塩屋山手清玄高倉公園の供用開始は1997年。公園利用者からバイク対策について要望があったため、2017年度に新しい看板を設けた。

 ほかに、車いすやベビーカーの利用者に配慮しつつ、園路の1カ所にU字パイプも設置。だがバイクも通れる幅だといい、担当者は「物理的に通れないようにするのは難しい」と言う。

 一方、須磨署によると、公園内の道は歩道でも車道でもなく法律上「道路」と言えないため、事故が起きず、バイクが通っただけでは違反を問いにくいのが現状。同署の安藤一平交通課長は「今のところ事故の把握はないが、管理者である市が通れなくするなどの対策を考えてくれればいいのだが」と話した。

 そうなると、近隣の女性が言うように、車道を近くに整備することはできないのだろうか。

 「地域の総意として車道を設けてほしいという要望は出ないのではないか」と市担当者。車道をつくると、地元住民ではない車の通行量が住宅街で増えることになり、さらに危険な状況は広がる可能性があるからだという。

 バイク運転者のマナー意識向上。今のところ、この方法に頼るしかなさそうだ。

     ◇

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