災害復興住宅で独居死62人、死後1カ月近くたち発見も 21年

2022/01/13 21:34

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 阪神・淡路大震災の災害復興住宅で、2021年に誰にもみとられずに「独居死」した人が62人いたことが13日、分かった。兵庫県警の検視結果を参考に神戸新聞社がまとめた。20年より9人少なかった。 関連ニュース 南野陽子さん、アイドル時代「生意気」だったのは理由があった 今は更年期のしんどさに直面 「僕、たぶん収監されるんですよ」 地域活性化の仕掛け人、塀の中で見る夢 震災の記憶刻まれた記念樹、枯れて伐採 「継承してほしかった」残念がる市民も

 県内16市にある233棟の災害復興住宅の独居死亡者を集計。同住宅は高齢化が進む一方で、住民の入れ替わりもあり、被災者が何人いるかは分からない。
 62人の内訳は男性38人、女性24人。年代別では90代=6人、80代=24人、70代=24人などで、60代以上が9割を占めた。最年長は96歳の女性、最年少は39歳の男性で、平均年齢は77・7歳だった。
 死因は心疾患など病死が46人と半数以上を占めた。死後24時間以内に発見された人は27人で、2~10日かかった人も26人いた。西宮市の79歳の男性は死後約28日後に見つかったという。(前川茂之)
【特集ページ】阪神・淡路大震災

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