大学共通テスト始まる「ニュース見ず、勉強に集中」 兵庫で2万3410人志願、感染防止を徹底
2022/01/15 11:05
席の間隔を空け、緊張した様子で試験開始を待つ受験生ら=15日午前、神戸市東灘区、甲南大(撮影・坂井萌香)
大学入学共通テストが15日、全国の会場で始まった。兵庫県内では28大学38会場であり、昨年より436人少ない2万3410人が志願。新型コロナウイルスの「オミクロン株」が急拡大するなか、感染防止策が徹底された。
関連ニュース
大学共通テスト国語の問題「続き気になる」と妖怪博士の本に注文殺到で増刷
メルカリで買った地理の受験参考書をめくると…「応援しています」のメッセージ
受験シーズン、今年も“東大総長”に合格祈願 兵庫の高校で毎年行われる「験担ぎ」
約1400人が受験した神戸市東灘区の甲南大岡本キャンパスでは、感染・安全対策として学内への入り口を1カ所に絞り、受験生以外の入場を制限。試験室も昨年の1・5倍に増やし、定員の40%以下になるよう調整した。
午前8時45分の開場前から入り口に約40人が列をつくり、参考書を手に最後の確認に集中した。受験生らは手指消毒と検温をしてから構内に入り、受験票で自分の教室を確認していた。
国立大学の理系学部を目指して7科目を受験するという報徳学園高3年の男性(18)は「年明けからコロナの感染者が急増して驚いたが、ニュースは見ずに勉強に集中した。不安はあるが、気持ちを強く持って実力を出し切りたい」と表情を引き締めた。(古根川淳也)