兵庫県で過去最多1191人感染 際立つ感染スピード 新型コロナ

2022/01/15 21:41

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 兵庫県は15日、新たに1191人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。昨年8月18日の1088人を超え、県内では過去最多となった。新変異株「オミクロン株」が流行し、感染拡大のスピードは昨夏の第5波を大きく上回る。重症者は1人にとどまっているが、今後高齢者に感染が広がる可能性もあり、県は対策の徹底を呼び掛ける。 関連ニュース オミクロン株、兵庫県が希望者全員に無料検査実施へ 戦々恐々、第6波「2週後ぐらいが正念場に」 ほぼオミクロン株か、入院急増「来るべき時は来た」 オミクロン株急増「間もなく過去最多の感染者に」 神戸大病院部長が語る警鐘と期待

 これまでの感染者のピークは、第4波が629人、第5波が1088人となり、いずれも感染者が100人に達してから約1カ月でピークを迎えた。
 今回の第6波は感染スピードの速さが際立つ。第5波の感染者は前週比で最大2・5倍だったが、今回は1月9~12日が10倍超に。6日に100人を上回ると、9日後の15日に千人を超えた。
 大半が軽症のため、医療体制は第5波までよりは余裕がある。過去に新規感染者が最多を記録した日で比較すると、病床使用率は第4、5波で50%を大きく上回っていたが、第6波は15日午前0時時点で24・8%。重症用の病床使用率は0・7%にとどまっており、第4波の75%、第5波の40%をかなり下回っている。
 県感染症対策課は「軽症が非常に多いことが特徴だが、安心してはいけない」とする。第6波の感染者は30代以下が約7割で、第5波よりも若者への感染が広がっており、「さらに感染者が増え、今後、重症化しやすい高齢者にも広がりかねない」と危機感を強めている。(井川朋宏、高田康夫)
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