阪神・淡路大震災発生から丸27年 各地で祈りの朝
2022/01/17 12:30
「忘」「1・17」の文字が浮かび上がった=17日午前5時46分、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・大山伸一郎)
6434人が亡くなり、3人が行方不明となった阪神・淡路大震災は17日午前5時46分、発生から丸27年を迎えた。神戸・三宮の東遊園地では時報に合わせ、遺族らが故人を思い、じっと手を合わせた。各地で営まれた追悼行事で参加者は、亡くなった人の面影を追い、命の尊さをかみしめながら、それぞれの思いを伝えた。
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神戸市などが主催する「1・17のつどい」は神戸・三宮の東遊園地で開かれ、竹や紙の灯籠約5千本の明かりで「忘 1・17」の文字が浮かび上がった。参列者は地震発生時刻の午前5時46分に黙とう。遺族を代表し、神戸市東灘区で姉の西田瑞恵さん=当時(17)=を亡くした大阪府茨木市の田代作人さん(37)や久元喜造市長が「追悼のことば」を述べた。
暗闇の中、灯籠の明かりでかたどられた「忘」の文字。忘れない、忘れたくない、忘れられない、忘れたい…など、遺族や被災者、関係する人の数だけ思いが込められている。
兵庫県西宮市の西宮震災記念碑公園では発生時刻に約200人が黙とうし、犠牲者1086人の名を刻んだ石碑に花を手向けた。また、震源地・淡路島にある淡路市小倉の北淡震災記念公園では追悼行事があり、遺族や地域住民ら約50人が参加した。
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