震源地・淡路で追悼行事 2年ぶりの合唱「ふるさと」早朝の空に響く

2022/01/17 10:55

水に浮かべた灯籠に、亡き人の安らかな眠りを祈る遺族ら=17日午前5時43分、淡路市小倉、北淡震災記念公園(撮影・田中靖浩)

 震源地・淡路島にある兵庫県淡路市小倉の北淡震災記念公園では追悼行事があり、遺族や地域住民ら約50人が参加した。島内の犠牲者数(島外で亡くなった1人を含む)と同じ63本の竹灯籠に火がともされると、参列者はそっと水に浮かべ静かに手を合わせた。 関連ニュース 生き埋め、つないだ手が離れ… 母はどこへ 遺体も遺骨も見つからず 「もう1人娘がいる」警察に告げられた 震災で存在感発揮した1台の公衆電話 尼崎で守り続け27年

 午前5時46分、全員で黙とう。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった合唱を、2年ぶりに再開した。曲は「ふるさと」。人々は力強く復興に立ち上がった地域の歩みを歌詞に重ね、澄んだ歌声をまだ暗い空に響かせた。(内田世紀)
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