境内にほのかな甘い香り まちの復興見つめ 神戸でロウバイ見頃

2022/01/18 11:47

かれんな花をつけるロウバイ=神戸市中央区山本通1、一宮神社

 神戸市中央区の一宮神社で、阪神・淡路大震災の復興を願い、22年前に植えられたロウバイが見頃を迎えている。つややかな花が、ほのかな甘い香りを境内に漂わせている。 関連ニュース 冬限定、ロウバイの御朱印 神戸の神社が500部準備 寒の入り 早咲きのウメほころぶ 神戸・綱敷天満宮 【写真】生きていた「被災クスノキ」 大火から延焼防いだ木々 神戸・長田の大国公園

 中国原産の落葉樹。花の光沢がろう細工のようで、梅に似た香りを放つことが名前の由来とされる。
 同神社は震災で社殿が被災。社務所は全壊し、隣接地に建て直した。ロウバイは、街の復興を願って、2000年に社務所跡地に植えられた。
 山森大雄美宮司(84)は「香りとともに、あの時のことを思い出し、忘れずにいてもらえたら」と話す。見頃は1月末まで。
 同神社TEL078・221・1281
(鈴木雅之)

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