囲碁の結城九段 最年少最速の通算1300勝 神戸市須磨区出身

2022/01/20 18:49

公式戦1300勝を達成した結城聡九段=20日午後、関西棋院

 囲碁の結城聡九段(49)=神戸市西区=が20日、関西棋院(大阪市中央区)で打たれた第78期本因坊戦予選で三根康弘四段(34)に不戦勝し、史上5人目の通算1300勝(575敗2持碁=引き分け)を達成した。49歳11カ月、プロ入り37年10カ月での達成で、趙治勲名誉名人(65)が持つ51歳11カ月、プロ入り40年2カ月の記録を更新して最年少、最速となった。 関連ニュース 新型コロナ 兵庫で新たに2514人感染 クラスター3件発生 神戸市のコロナ新規感染者が最多更新 20代以下が約6割 貸し出しパルスオキシメーター 兵庫県内で2000個超が未返却「今後の自宅療養に影響」

 結城九段は神戸市須磨区出身で関西棋院に所属。1984年、12歳でプロ入りし、天元1期、十段1期やNHK杯優勝5回などの実績がある。三根四段の体調不良による不戦勝で史上5人目の1300勝を挙げ、達成時の勝率(6割9分3厘)も歴代1位となった。
 国内の囲碁棋士は日本棋院と関西棋院のいずれかに所属し、各団体の棋士が出場できる棋戦は一部異なる。関西棋院所属棋士の1300勝は初めてで、現在の通算勝利数は趙名誉名人の1567勝が最多だ。
 結城九段は「どうやって1300勝を積み重ねてきたのか、自分でも不思議。若い頃と比べ、心技体のいずれも厳しくなってきたが、どの棋戦も頂上を目指す気持ちを忘れずに打ち続けたい」と語った。(井原尚基)

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