ミャンマークーデターから1年 故郷に帰る家なく、在日留学生らの進路に影響 支援を求め集会
2022/02/02 05:45
横断幕を持ち、支援を求めるミャンマー出身者ら=1日午後、神戸市中央区三宮町1(撮影・坂井萌香)
ミャンマーで起きた軍事クーデターから1日で1年がたった。軍事弾圧による犠牲者は約1500人に上る。日本にいる出身者らも帰国できなくなり、生活や進路に大きな影を落とす。「私たちを見捨てないで」。1日はミャンマー国軍に抗議する集会が兵庫県内でも開かれ、若者の切実な訴えが響いた。
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神戸・三宮では、民族服を着たミャンマー出身者ら約20人が集まった。「ミャンマーを救ってください」などと記されたプラカードを掲げ、国軍に村を襲われて森の中や隣国に逃げている人がいると訴えた。
横断幕を手に支援を呼び掛けた神戸市内に住む留学生の女性(31)は今春、帰国するはずだったが、生まれ故郷の村には帰る家がなくなった。
女性は2016年10月に来日。日本語学校で学んだ後、経理専門学校に通う。「卒業後は帰ってきてほしい」という母親の思いに応え、故郷で食料品店を営む両親と働くつもりだった。
だが、クーデターで状況は一変した。国軍は村の家々に火をつけ、ニワトリやブタなどの家畜を殺していったという。店も荒らされ、家族は都市部へ逃げた。母親からは「危ないから帰ってこないで」とメッセージが来た。村からほとんどの人がいなくなった。
専門学校の卒業式は3月10日。女性は日本にとどまることも考えるが、帰国への思いも強い。今後の生活を決めかねている。
「長かった」。女性はこの1年を振り返り、「みんながお祭りを楽しんでいた以前のように戻ってほしい。早く帰りたい」と話す。
1日は尼崎市でも緊急集会が開かれ、弾圧で犠牲になった人数と同じ約1500枚の赤い花びらを貼り付けた横断幕が掲げられた。ミャンマー出身の女性は「次世代の子どもたちの未来のために、日本からの支援をお願いしたい」と訴えた。(高田康夫、村上貴浩)