増田明美さん「体だけでなく、応援する人の心も健康にする力がスポーツにある」 神戸新聞創刊記念講演会

2022/02/01 21:19

スポーツが持つ力をテーマに講演する増田明美さん=神戸ポートピアホテル

 神戸新聞の創刊記念講演会が1日、神戸市中央区港島中町6の神戸ポートピアホテルであった。スポーツジャーナリストの増田明美さん(58)が「スポーツと地域と健康と」と題して話し、広告会社や広告主の企業関係者らが耳を傾けた。要旨は次の通り。 関連ニュース 「応援、触れ合いが力に」世界パラ陸上閉幕、増田会長ら会見 児童ら3万人無料招待の学校観戦会を高評価  世界パラ陸上が閉幕、神戸から夏のパリへ 増田会長「競技と声援にワクワク、ドキドキ」9日間の熱戦に幕 増田明美さん「盛り上げ力」全開 世界パラ陸上の組織委会長 選手時代に思い出の神戸で奔走

 先日、大阪国際女子マラソンで優勝した松田瑞生選手がレース後、「悔しかったです」と涙を流した。東京五輪では補欠。その代表選考で敗れたライバルの記録を追い越せなかったからという。困難を乗り越える強さ。それは、コロナ禍でやりたいことができず心が晴れない人たちに元気を与えたのでは。体だけでなく、応援する人の心も健康にする力がスポーツにはある。
 ラグビー元日本代表の伊藤剛臣さんは阪神・淡路大震災後、神戸製鋼で5年ぶりに優勝した瞬間が「ラグビー人生で一番うれしかった」という。東日本大震災後は岩手県釜石市でプレー。スポーツは地域を元気にできると信じた。
 2024年には神戸市で世界パラ陸上競技選手権大会が開かれる。パラリンピック創始者とされるグットマン博士の「失ったものを数えるな。残されたものを最大限生かせ」という言葉がある。競い合うだけでなくそういう感性も神戸から広がっていけば、きっと素晴らしいレガシーになる。(まとめ・井上太郎)

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