「岩津ねぎ」大ピンチ ブランド規格、大雪の被害でクリアできず 兵庫・朝来、知事が視察
2022/02/12 06:00
生産者から大雪などによる岩津ねぎの被害状況を聞く斎藤元彦知事(左から2人目)=11日午前、朝来市和田山町枚田
兵庫県の斎藤元彦知事は11日、朝来市と養父市を訪れ、昨年末から断続的に続く大雪の影響で収穫が遅れている朝来市特産「岩津ねぎ」の被害状況などを視察した。斎藤知事は「岩津ねぎは大雪や日照不足で生育にかなり影響が出ている」との見方を示した。
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朝来市は、昨年12月末に24時間降雪量が観測史上最多の71センチを観測するなど大雪に見舞われた。今季の岩津ねぎは、もともと天候不順で生育が遅れていた上に、積もった雪の重みで青葉が折れて「岩津ねぎ」ブランドの規格をクリアできず、収穫や出荷を先送りする農家が多いという。
斎藤知事は11日午前に同市和田山町の畑を訪問。岩津ねぎを生産する田中正広さん(58)や同市岩津ねぎ生産組合の米田隆至組合長(76)らから、規格を満たせず安価な加工品用などとして販売せざるを得ないため収益が減った現状などの説明を受けた。
これに対し、斎藤知事は「生産者への無利子融資や販路拡大の支援をしていきたい」と話した。同日午後には養父市を訪れ、園芸用のビニールハウスを視察した。(竜門和諒)