まん延防止延長、斎藤知事「解除には医療逼迫解消不可欠」 病床80床増、高齢者施設など協力金増

2022/02/18 20:45

新型コロナウイルスから回復した高齢者の退院支援策を発表する兵庫県の斎藤元彦知事=18日午後、兵庫県庁(撮影・大島光貴)

 兵庫県は18日、国のまん延防止等重点措置の延長決定を受けて、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、医療提供体制の強化を決めた。入院病床数を約80床増やし、高齢患者の退院を促すために受け入れ施設への支援金を増額する。飲食店への営業時間短縮や酒類提供の一部制限に関する要請内容は、現状と変わらない。 関連ニュース 【速報】兵庫県で新たに5054人感染、前週比451人減 新型コロナ コロナワクチン、介護施設入所者2人に誤って4回目接種 兵庫・宝塚 コロナ感染した本紙記者、想像以上のつらさに「これで軽症?」 「体調、社会復帰」療養中に感じた不安

 県内の新規感染者数はこの日、5054人を確認。1週間平均の感染数は8日連続減少しているが、病床使用率は76・4%(重症用33・0%)で高止まりが続いている。県によると、感染者は60代以上の割合が増加傾向で、入院患者の6割程度に上るという。
 病床は現行の1417床から1499床に増やす。また、高齢者が退院時に介護が必要な状態に陥り、高齢者福祉施設などの受け入れが難航する事例があるため、協力金を1人当たり10万円から30万円に増額して受け入れを促す。訪問看護事業所にも支給する。
 国は重点措置解除の目安として、病床使用率50%以下や自宅療養者数の減少傾向などを挙げる。斎藤元彦知事は会見で「医療逼迫の解消が(重点措置の)解除に不可欠だ。兵庫は病床使用率を下降局面に移すことが重要」と話した。
(金 旻革)
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