生徒の評定平均値を計算ミスし「基準達していない」 出願見送るも実際は達していた 女性教諭を処分
2022/02/22 17:38
神戸新聞NEXT
兵庫県教育委員会は22日、不適切な進路指導を行ったとして、神戸市内の県立高校女性教諭(45)を減給10分の1(1カ月)の処分とした。
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県教委によると、2021年7月、女性教諭は担任する3年女子生徒から、志望校に願書を提出するため、「自分の評定平均値が受験に必要な基準に達しているか教えてほしい」と求められた。教諭はその場で3回手計算し、3回とも数字が一致しなかったが、いずれも基準を下回っていたため「基準に達していない」と回答。生徒は願書を出さなかった。
翌月、教諭は基準に達していることに気がついたが、生徒や管理職へ報告しなかった。その後、評定平均値が基準に達していたことに気付いた生徒が教諭に告げ、教諭が教頭に報告した。
教諭は「生徒の一生を左右する重大さを重く受け止め、再発がないよう肝に銘じたい」と話しているという。(小尾絵生)