高齢者施設の接種支援 県が「券なし」の事務代行
2022/02/25 06:00
新型コロナウイルスのワクチン3回目接種を促すため、接種券なしで接種をする高齢者施設などの事務を代行すると発表した兵庫県の今後元彦参事(左)=24日午後、兵庫県庁
兵庫県は25日から、高齢者施設での新型コロナウイルスワクチン3回目接種を促すため、接種券なしで接種する際に必要な事務を代行する。入所者全員分の接種券が届くまで集団接種を見合わせる施設があるといい、前倒し接種に伴う事務負担を軽減し接種率アップを目指す。(大島光貴)
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対象は3月6日接種分までで、介護老人保健施設や有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅など11種類の施設と、施設に併設する居宅サービス事業所。
県が代行する事務は、市町への接種券送付依頼、入所者の同意を得た予診票の転記、医療機関宛ての予診票送付、医療機関が担うワクチン接種記録システム(VRS)の入力。県は、こうした事務をすでに大規模接種会場で行っており、体制は整っているという。
政府は高齢者施設の関係者について2月までの接種完了を目指すが、県内で月内に終える見込みを示した施設は17日時点で69%にとどまり、全国平均の74%を下回った。
県が22日に政令・中核市などに確認したところ、9割程度で完了する見通しだが、「全員の券がそろってから接種する」との意向を示した施設が複数あったという。希望する施設は県ワクチン対策課(TEL078・958・8123)に申し込む。
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ほかの対象施設は次の通り。
介護老人福祉施設▽地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護▽介護医療院▽特定施設入居者生活介護▽地域密着型特定施設入居者生活介護▽認知症対応型共同生活介護▽養護老人ホーム▽軽費老人ホーム
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