1票差落選の尼崎・元市議が提訴 票再点検でも3票差落選 選管裁決に不服、判決は4月7日

2022/02/28 19:55

尼崎市役所=尼崎市東七松町1

 昨年6月の尼崎市議選(定数42)で1票差の次点で落選した無所属元職寺坂美一氏(45)が確定票の取り消しを県選管が棄却したことを不服とし、同選管に棄却の取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、大阪高裁であった。県選管側は「裁決は適正」と請求棄却を求め、即日結審した。判決は4月7日。 関連ニュース 「1票多い」午前1時から全票数え直し 兵庫・尼崎市議選「原因突き止められない」 不在者投票、名古屋市の区選管が送り忘れで「無効」に 尼崎市議選 「1票差」落選の尼崎市議、申し立てで再点検 2票減って「3票差」に

 寺坂氏は昨年8月、県選管に最下位で当選した迫田敬一市議(50)の当選無効を求める審査を申し立てた。県選管は2人の票を再点検した結果、得票差は1票差から3票差となり、12月に「当落は変わらない」と裁決した。名古屋市千種区選管が尼崎市選管に郵送し忘れた不在者投票1票は算入されなかった。
 寺坂氏側は得票数が食い違ったことに「選挙の公正性が担保されておらず違法だ」と主張した。

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