兵庫の病床使用率6割 まん延防止再延長、解除目安の50%切らず 第5波より遅い減少
2022/03/07 20:10
神戸新聞NEXT
新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置が、兵庫など18都道府県で7日、再延長された。期限は21日まで。県内の病床使用率は6日時点で59・3%と、ピークから20日後も国が示す解除目安の50%を超えており、第5波より減少速度が遅い。新規感染者は直近1週間平均でいまだに3千人を超えており、予断を許さない状況が続く。
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兵庫では1月27日に措置が始まり、2月21日から期限が延長され、3月6日までの予定だった。飲食店への営業時間短縮や酒類の一部制限の要請は継続され、措置期間は次の期限まで54日間に及ぶ。
県内の病床使用率は、第5波で最も逼迫した昨年9月3日の75・3%から、2週間後には50%を下回った。今回の第6波では、2月14日に最も高い77・2%となり、以降も70%前後で推移。確保病床を30床増やした今月4日にようやく60%を切った。
使用率のピークから20日後で、今回は第5波より20ポイント以上高い。一方、重症病床使用率はピーク時でも37・3%(2月15日)に抑えられ、6日時点で26・0%になっている。
使用率が減らない要因に新規感染者の多さがある。1週間平均感染者数は最多だった2月10日の5613人から、3月7日は43%減の3182人になったが、まだ第5波のピークの3倍以上だ。県感染症対策課は「もっと感染者を減らさないと使用率も下がってこない」とする。
(井川朋宏)
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