平和祈って1輪1輪水に浮かべ 加西の多聞寺、ウクライナに思い寄せた「花手水」

2022/03/10 20:00

ウクライナに平和が訪れることを願い手水舎に浮かべられた青と黄色の花=加西市尾崎町、多聞寺

 平和を祈って1輪、1輪。水に浮かべた青と黄色の花が春のやわらかな光に包まれる。 関連ニュース ウクライナへ外資系企業再進出 戦時経済、減速懸念も イラン無人機5万機使用か ウクライナ当局分析 長期化するウクライナ戦争 イスラエルのガザ侵攻 中国はなぜ沈黙を続けるのか

 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、加西市の多聞寺がウクライナの国旗色に合わせた「花手水」を披露している。
 同寺では10年ほど前から境内の手水舎に生花を浮かべる花手水を続ける。普段は季節や年中行事などをテーマに飾る花を選んでいるが、多くの人が傷つき、命が失われているウクライナ情勢について考えてもらいたい、と今月5日からウクライナ国旗をイメージした黄色のガーベラと青色のカーネーションを浮かべた。
 花は3月17日ごろまで展示する予定で、写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウント(matabei_tamon)でも公開している。金岡浩隆住職(58)は「ささやかな取り組みだが、平和を祈る輪が世界に広がり、ウクライナに届いてほしい」と話している。多聞寺TEL0790・48・2484
(秋山亮太)

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