西宮市長選 元県議・吉岡氏が立候補へ 保守系新会派が擁立、自民は現職支援
2022/03/10 22:02
西宮市役所=西宮市六湛寺町
20日告示、27日投開票される兵庫県西宮市長選で、元兵庫県議の吉岡政和氏(47)が立候補する意向を固めた。市議会の保守系会派を離脱し、新会派を結成した4人が擁立した。一方、自民党西宮支部は10日に役員会を開き、現職の石井登志郎氏(50)から推薦依頼があれば、党県連に推薦を上申することを賛成多数で決定した。
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西宮市長選 維新県議の増山氏、立候補を正式表明
吉岡氏は11日に記者会見し、正式表明する。市長選には無所属の石井氏と、元県議で日本維新の会公認の増山誠氏(43)が立候補を表明している。
石井氏は現段階で政党に推薦を依頼していない。自民党西宮支部は10日、支部として自主的に石井氏を推薦することも賛成多数で決めた。
市議会の自民公認や保守系無所属の市議でつくる会派は2月下旬、石井氏を有志で支援する方針を決定。反発して会派を出た市議ら4人が新会派を結成し、吉岡氏の擁立を進めていた。
吉岡氏は西宮市出身で近畿大を卒業。衆院議員秘書を経て、市議や県議を務めた。2018年の市長選に自民、公明党の推薦で立候補し、石井氏に108票差で敗北。19年の県議選でも落選した。(山岸洋介)