兵庫から「NO WAR」~平和へのメッセージ【1】子どもたちの涙が悲しい

2022/03/14 17:30

通行人らに呼び掛けて描いてもらった平和を訴える絵=5日午後、神戸市中央区波止場町のメリケンパーク

 ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界中で平和や反戦を呼び掛ける動きが広がっています。神戸新聞社は双方向型報道「スクープラボ」で3月上旬の2日間、平和へのメッセージを募りました。兵庫県内を中心に177人から寄せられた「NO WAR」を願う声を紹介します。 関連ニュース 近畿道で突然走行不能 メンテできる工場がほぼ皆無 英フェレット装甲車を愛するオーナー、軍用車両の私設博物館を作った! 安保改定60年/懸念増す米軍との一体化 兵庫から「NO WAR」~私たちにできることは【1】募金、連帯…にじむ無力感


子どもたちの涙が悲しい

 ◆戦争は恐怖と悲しみしか生まない。昨日まで生き生きと生活してた、小さな子どもたちの命や未来までも奪ってしまう。一日も早く平和な日常が戻りますように…。(淡路市、50代女性)

 ◆コロナという予測できないものではなく、人が起こす戦争に怒りを超えた不条理を感じる。持っていきようのない感情をどうすればいいのか戸惑う。湾岸戦争の時に担任をしていた子どもが「戦争ってなんでやるの。戦争するのは大人やで」と言っていたことを思い出す。子どもたちの涙が悲しい。(神戸市、50代男性)

 ◆ウクライナもロシアも咲くひまわりは同じです。プーチン大統領はなぜ力でそれを引き抜くのでしょうか?(朝来市、60代男性)

 ◆侵略は人の命だけでなく国の文化、歴史、思想までをゼロにすることだと思います。人々が笑顔で暮らしていける幸せは何人たりとも奪えるものではありません。一日でも早く、各国が他人を思いやれる、困難に手を差し伸べられるように願っています。(丹波市、30代女性)

ひとごとではない

 ◆日本に住んでいる限り平和を享受できると信じていましたが、こんなにも簡単に理不尽に戦争が起こるなら、ひとごとではないと感じています。ウクライナの人たちが母国で安心して過ごせる日が来ることを祈るばかりです。(姫路市、50代女性)

 ◆私には2人の小さな子どもがいますが、子どもたちが戦争でけがをしたり、兵隊に行ったりするなど考えたくもありません。戦争が一刻も早く終わり、たくさんの命が救われますように。私にも何かできることを、少しではありますがユニセフ経由で寄付したいと思っています。(加古川市、30代女性)

 ◆150万人を超える市民が国外避難する状況を目にして、神戸市民全員が全てを失って避難することを想像すると、言葉を失います。何の罪もない市民が自由・安全・安心を奪われていることに強い怒りを覚えます。(神戸市西区、50代男性)

 ◆とてもつらく悲しく怒りを感じます。ウクライナの人たちが生き延びるために私たちができることは、難民として受け入れて共に暮らすことだと思います。敗戦も災害も乗り越えてきた日本だから、国の再建はできることを伝えたい。(豊岡市、50代女性)

戦争は負しか生まない

 ◆一握りの権力者のために犠牲になるのは、何の罪もない両国民や子どもたちです。家を焼かれ親も失ったウクライナの子どもの頬を伝う涙も、何のための戦争かも分からず捕虜になったロシアの若い兵士の苦悩にゆがむ顔も、見るに堪えません。戦争はどちらの国にも負しか生まないのは明らかです。(加古川市、60代女性)

 ◆ロシアとウクライナの人を引き裂かないでほしい。国籍が違うだけで互いに戦わざるを得ない状況を許せません。国の指導者には平和的に解決できるよう訴えたい。(西宮市、30代女性)

 ◆ウクライナ人だけでなくロシア人の心も傷ついているはず。故郷を思う気持ちは同じ。日本にいる彼らを私たちが誹謗(ひぼう)中傷するなどあってはいけない。彼らの気持ちに寄り添い、一緒に笑える日を手に入れよう。一日も早く涙が止まりますように。(神戸市、40代)

 ◆ロシア人もウクライナ人も望まない侵攻はやめてください。みんながちゃんと食事でき、安心して眠ることができて、花をめでたり音楽を楽しんだりできる世界になることを心から祈ります。20世紀の悲惨な歴史から学んでほしい。人を、故郷を、環境を壊しても人類は何も得るものはないです。(神戸市須磨区、60代女性)

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