県立明石公園の樹木伐採問題 明石・泉市長と斎藤知事面談へ 泉氏が「直談判」要望
2022/03/14 17:45
泉房穂市長(左)と斎藤元彦知事
兵庫県の斎藤元彦知事と明石市の泉房穂市長が、25日に面談する予定であることが分かった。県が県立明石公園で進める樹木伐採を巡り、同市の市民グループから「過剰な伐採で、貴重な生態系が脅かされている」との指摘が出ていることなどを踏まえ、泉市長が協議を呼び掛けていた。
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面談については、泉市長が自身のツイッターで「“ついに”というか“やっと”というか、『兵庫県庁』から『明石市役所』に連絡があった」と説明。日程の候補として25日と28日の提案があったと明かし、「25日、県知事との協議が実現する」と書き込んだ。
斎藤知事も3月上旬の定例会見で「実務的な協議もしつつ、状況に応じて首長と会い、きっちりと議論することも大事」との認識を示していた。15日には現地の視察も予定しているという。
明石公園での樹木伐採は、県が石垣保全や景観向上を目的に2018年度から実施。公園内に植わる約20万本のうち、史跡区域内にある約1700本を伐採した。これに対し、明石市の植物研究者らでつくる市民グループは、自然や生態系の保全の観点から作業の中断を求めており、泉市長にも県への働き掛けを要請していた。