山陽新幹線の営業開始から50年 相生駅で運転士に花束
2022/03/15 21:47
相生みなとの女王(右)から花束を贈られる新幹線運転士=15日午前9時45分、兵庫県相生市の相生駅(撮影・大山伸一郎)
山陽新幹線が15日、開業から50年を迎えた。先に開業していた東海道新幹線を延伸する形で1972年に新大阪-岡山間が開通。東京と西日本とを結ぶ大動脈として、半世紀にわたって約30億人を運んできた。節目を祝い、相生駅と岡山駅では記念式典があった。
関連ニュース
新大阪延伸ルート、再検討提案 北陸新幹線、自維協議へ
東海道新幹線、カメラ実験来月に JR東海、AIで客層分析
新幹線のぞみが緊急停車、「ドン」という異音 西明石-姫路間を走行中
対象区間には新神戸、西明石、姫路、相生の4駅があり、延長は161キロ。75年3月に博多までの全線が開通した。95年の阪神・淡路大震災では高架橋が破損し、新大阪-姫路間が81日間不通となった。開業当初、最速4時間10分かかった東京-岡山間は現在、3時間9分まで短縮された。
相生駅ではこの日、東京行きひかり号を迎える式典があり、大勢の住民らが集まった。
運転席からホームに降りた相生市在住の運転士大内俊さん(41)に、観光親善大使「相生みなとの女王」の三木麻衣さん(23)が花束を手渡した。運行するJR西日本の国弘正治神戸支社長(53)は「市民に支えられて迎えた晴れの日。引き続き安全で便利な新幹線を担っていく」と話した。(西井由比子、地道優樹)